九段下・市ヶ谷エリアで顎関節症にお悩みの方へ
GRADEシステムに基づく最新の治療ガイドライン
「口を開けるとあごが痛い」「カクッと音がする」「口が開きにくい」——こうした症状が出ている方は 顎関節症(がくかんせつしょう) かもしれません。
九段下や市ヶ谷周辺でも多くの方が悩まれており、当院でもよくご相談をいただきます。
顎関節症の治療はさまざまな方法が提案されていますが、実際に「どれを選ぶべきか」は難しい問題です。そこで参考になるのが、日本顎関節学会がまとめた 「顎関節症治療の指針 2020」 と、その中で使われている GRADEシステム です。
GRADEシステムとは?
GRADEシステムは、医学の世界で広く使われる「治療法の信頼度を整理する基準」です。
- 証拠の質(研究の信頼度):高・中等度・低・とても低
- 推奨の強さ(おすすめ度):強い・弱い・推奨しない
これにより、「どの治療をどのくらい安心して取り入れられるか」が明確になります。
顎関節症治療の実際
① 自己開口訓練
口を無理なく少しずつ大きく開ける練習です。
- 証拠の質:中等度
- 推奨:強い
👉 九段下・市ヶ谷エリアでも多くの歯科医院で取り入れられており、副作用が少なく安全に行える方法です。
② ナイトガード(マウスピース)
睡眠中に装着して歯や関節を保護する装置です。
- 証拠の質:中等度〜低
- 推奨:弱い
👉 歯ぎしりが強い患者さんには有効な場合がありますが、呼吸に影響する可能性もあるため、専門的な調整が必要です。
③ 咬合調整(歯を削ってかみ合わせを変える)
- 証拠の質:低
- 推奨:行わない
👉 かつては一般的でしたが、現在はリスクが高く推奨されていません。
④ 低出力レーザー治療
- 証拠の質:とても低
- 推奨:行わない
👉 科学的根拠が弱く、自費診療になるため、安易には勧められません。
まとめ
- 自己開口訓練 → 強く推奨される基本治療
- ナイトガード → 状況に応じて検討
- 咬合調整・レーザー治療 → 現在は推奨されない
顎関節症は正しい診断と治療選択が大切です。
九段下・市ヶ谷エリアで顎関節症にお悩みの方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。ガイドラインに基づいた治療で、患者さん一人ひとりに合わせた安心のサポートを行います。