歯のクリーニング、どのくらいの頻度で通えばいいの?

「歯のクリーニングって、どのくらいの間隔で行くのが正しいの?」
患者様からよくいただくご質問のひとつです。
クリーニングは、毎日の歯みがきでは落とせない歯石やバイオフィルム(細菌の膜)、着色などを専門的に除去する処置で、虫歯や歯周病の予防にとても効果的です。
ただし、その頻度は全ての人が同じというわけではありません。今回は、歯のクリーニングの適切な通院間隔について解説いたします。
一般的な目安は「6ヶ月に1回」
お口の中が健康で、セルフケアもしっかりできている方であれば、6ヶ月に1回の定期クリーニングが基本の目安とされています。
このペースで通院することで、歯石の蓄積や歯ぐきの炎症を未然に防ぎ、トラブルが起きにくい状態を保つことができます。
特別なケアが必要な方は「3ヶ月に1回」がおすすめ
一方で、以下のような患者様には、3ヶ月ごとのクリーニングを強くおすすめしています。
- 歯周病の治療を受けている方、または既往がある方
- 歯ぐきの出血や腫れ、口臭などの症状がある方
- 糖尿病など全身疾患をお持ちの方
- 妊娠中でホルモンバランスが変化している方
- 喫煙習慣のある方
- 磨き残しが多くなりやすい矯正治療中の方
歯周病は慢性的に進行する病気であり、目に見える症状がなくても、組織破壊が静かに進行していることがあります。
治療後に安定した状態を保つためにも、3ヶ月に1度のメインテナンスを継続することが極めて重要です。
この「間隔」には、歯周ポケット内の細菌が再び活動し始めるタイミングが関係しています。
着色が気になる方はもう少し短めでもOK
コーヒーや紅茶、ワイン、喫煙などによる着色が気になる方は、2ヶ月ごとのクリーニングで清潔感を保つことができます。
見た目の美しさだけでなく、表面のざらつきや沈着を放置すると、歯石がつきやすくなるため注意が必要です。
自分に合ったペースを見つけることが大切
「何ヶ月に一度通えばいいか」は、年齢・生活習慣・歯並び・既往歴などによって異なります。
まずは歯科医院で現在の歯ぐきの状態や磨き残しの傾向をチェックし、一人ひとりに合ったメインテナンス間隔を設定することが理想です。
最後に
歯の健康を保つには、「毎日の歯みがき+プロによる定期的なケア」が欠かせません。
歯科医院でのクリーニングは、治療ではなく**“予防”**です。将来、歯を失わないためにも、今からできることを始めていきましょう。
「前回のクリーニングから半年以上経っていたかも…」という方は、この機会にぜひご予約を。
ご自身の口腔内の状態に合わせた、最適なクリーニングプランをご提案させていただきます。
「九段下・市ヶ谷から通いやすい歯医者です。」
九段北の丸歯科医院