終戦記念日と歯の健康 ― 戦争が変えた口腔衛生

8月15日は、日本にとって特別な日です。1945年、この日をもって日本は第二次世界大戦を終結し、平和への歩みを始めました。毎年の終戦記念日は、戦没者を追悼するとともに、平和の大切さを改めて考える日です。そして、歯科の歴史に目を向けても、戦争と口腔健康は深く関わっています。

戦時中、日本では砂糖の供給が極端に減少しました。結果として、むし歯の発生率は一時的に低下したといわれています。しかし一方で、たんぱく質やビタミン不足、歯ブラシや歯磨き粉の欠乏により、歯周病や口内炎が増加しました。特に兵士たちは、過酷な環境や睡眠不足、栄養の偏りから歯の痛みに悩まされることが多く、戦闘後に急に歯痛が悪化する事例も少なくありませんでした。

当時の軍の記録には、「出動前に治療を受けられなかった歯が、戦地の環境変化や過労で急激に悪化する」という報告が多く残っています。歯痛は集中力や体力を奪い、戦力低下につながるため、戦地でも応急的な歯科治療が行われました。こうした経験から、「平時の口腔ケアがいかに重要か」が強く意識されるようになったのです。

終戦後、GHQ(連合国軍総司令部)の指導により、1948年には歯科衛生士法が制定され、学校や地域での予防歯科活動が本格的に始まりました。それまでの「悪くなったら治す」から、「悪くならないように予防する」へと、歯科の考え方が大きく転換したのもこの時期です。現在私たちが当たり前のように受けている定期検診やフッ素塗布も、この流れの中で普及していきました。

平和だからこそ、予防歯科や小児歯科、審美歯科など、生活の質を高める治療が発展しました。終戦記念日にあたり、歯科の歴史を振り返ることは、健康と平和がどれほど密接に結びついているかを考えるきっかけになります。今日という日に、ご自身やご家族の口腔健康を見直してみてはいかがでしょうか。

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